薪ストーブメンテナンス
メンテナンスする上での注意事項
メンテナンス当日は、ストーブ本体・煙突・火室の灰・熾火などを含め、完全に熱が冷えた状態で行ってください。熱をもった灰などを掃除機で吸いますと掃除機が破損することがあります。
ガスケットの交換
薪ストーブを快適に使いこなす条件の一つはガスケットです。
ガスケットが薪ストーブの気密を保持し、微量の空気調整を可能にしています。薪の消費量の省エネ化、夜間や外出時のゆっくり燃焼や消火に威力を発揮します。

Step.1)
上ぶた、ダンパー部、ドアなどにあり、密閉性を高めるガスケット。これが毛羽立っていたり、固くなっていたら、交換時期。まず古いガスケットを取り外します。


Step.2)
こびりついて残っている接着剤は、古くなり先が傷んだマイナス・ドライバーの先をあて、ハンマーでトントンと叩きながら古いガスケットボンドをそぎ落とします。カスが飛び散るので、室内で行う場合は、写真のように布等をかぶせて作業しましょう。


Step.3)
溝をワイヤーブラシできれいにし、掃除機で吸い取っておきます。


Step.4)
溝に、ガスケットボンドをひと筋程度塗ります。ガスケットセメントの場合は半分くらい充填します。


Step.5)
塗り終わったら、ガスケットを引っ張らず置いていくように貼り付けます。最後にペンチなどでガスケットを切って、はみ出ないように納め、完了です。
Point!!
ガスケットセメントは耐久性が高いのがメリット。ですがプロが使うガン式のものは家庭用には量が多すぎ、チューブ式のものはきれいに塗りづらいです。また、接着後24時間は薪ストーブが使えなくなります。 一方ガスケットボンドは耐久性には劣りますが、扱いやすく、すぐに薪ストーブに火を入れてもいいのがメリットです。
火室のクリーニング

Step.1)
火室の灰を取り除きます。


Step.2)
グレートを取り出し、歪みや損傷がないかチェックします。


Step.3)
刷毛などで隅にたまった灰を灰受けに落とします。


Step.4)
灰受にたまった灰をゴミ袋に入れます。


Step.5)
最後に掃除機で残っている灰を吸い取ります。
Point!!
シーズンオフになり、しばらく薪ストーブを使わない場合は、火室の中の灰をすべて取り除いた方がよいです。火室に灰が残っていると、灰が空気中の水分を吸収し、サビの原因となる場合があります。但し、すぐにまた薪ストーブを使う予定がある場合は、灰はすべて取り除かずに灰受け皿に1cmほど残すほうが、薪ストーブを傷めません。
エンライトの再燃焼室の点検
再燃焼ボックスは非常に壊れやすい素材でできていますので、点検の際は無理に再燃焼ボックスを取り出さず、構造体が保たれている場合は周囲を掃除し、部品を元に戻してください。
※ 交換パーツをご注文の際は、分解図からパーツNo.をご指定ください。